ドーパミンデトックスとは:やり方と、名前からはわからないこと
Quiet Wall ·
ドーパミンデトックスは、2019年にある心理学者が書いた文章から広まった。ドーパミンそのものを断つ話ではない。もとの考え方と、今日からできる短いやり方。
始まりは2019年
2019年8月、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で教える心理学者キャメロン・セパが、The Definitive Guide to Dopamine Fasting 2.0という文章を公開した。自分でコントロールしにくい行動、たとえばスマホに手を伸ばすことから、決まった時間だけ離れる。それを予定として暮らしに組み込む、という提案だった。
本人は、認知行動療法の「刺激統制法」という技法にもとづいていると説明していた。身のまわりを変えれば、習慣のきっかけが減る、という考え方だ。
ドーパミンを断つ話ではない
名前は、中身とは違うものを思わせた。セパ本人も、文章の中ではっきり書いている。断つのはドーパミンそのものではなく、それによって強化された衝動的な行動だ、と。
つまりドーパミンデトックスは、もともと体の中の物質をどうにかする方法ではなかった。ある習慣をしばらく取り上げて、それがないと何が起きるかを見る方法だった。
もとのスケジュール
セパは、決まった長さを示さなかった。規則ではなく目安として、4つを挙げている。
- 毎日、一日の終わりに1〜4時間
- 週末のうち1日
- 3か月に1回、週末まるごと
- 年に1回、1週間
どうして「デトックス」になったのか
この考え方は2019年の終わりに広く取り上げられ、広まるにつれて、中身より名前のほうが先に伝わるようになった。あとから出てきた多くのやり方は、これをドーパミンそのもの、あるいはあらゆる楽しみから離れることとして扱っている。もとの文章がはっきり退けた読み方だ。ハーバード大学医学部の健康情報ブログは、広まったほうのやり方を科学の誤解から生まれた流行と書いている。
やがて「ファスティング」は「デトックス」になり、日本でもいまはドーパミンデトックスの名前で知られている。中身は同じで、もとの言い方のほうが正直だ。
やり方
名前を外すと、役に立つ部分は小さく、実用的だ。
- 決めずに手が伸びている行動を、ひとつ選ぶ
- 時間を決めて、その行動を取り上げる。予定は紙に書いておく
- 意志の力に頼らず、手が届きにくいように身のまわりを変える
- 代わりに自分が何をしているかを、見ておく
もとのスケジュールの1行目、一日の終わりの短い時間は、いちばん飛ばされやすいが、いちばん続けやすい。
いちばん短いやり方
Quiet Wallは、その毎日の短い時間を10分にして、タイマーにしたものだ。リマインダーが届いたら、スマホを部屋の反対側に置いて、何もない壁を見つめる。音が呼び戻してくれる。音楽も、画面も、インプットも、何もない。
ドーパミンデトックスとは?
自分でコントロールしにくい行動から、決めた時間だけ離れること。2019年に心理学者キャメロン・セパが「ドーパミン・ファスティング」として書いた考え方がもとになっている。
ドーパミンデトックスで、ドーパミンは減る?
減らすためのものではない。提案した本人も、断つのはドーパミンそのものではなく、それによって強化された衝動的な行動だと書いている。
ドーパミンデトックスのやり方は?
つい手が伸びる行動をひとつ選び、時間を決めて離れる。意志の力に頼るより、手が届きにくいように身のまわりを変える。一日の終わりの短い時間から始めると続けやすい。
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